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Posted by おてもやん at

2019年05月31日

長いタイトルの本

 私は子どもの頃から本を読むのが好きで、本屋さんや図書館に通い、いつも手元に本が
ある暮らしをしている。 いつの頃からか、本のタイトルが長くなっているなあと感じるように
なった。

 熊日新聞には毎週日曜日、読書欄に熊本と東京の 「週間ベスト10」 が掲載されていて、
参考にしているが、例えば5月19日の新聞によると、熊本では 「日本人の9割がやっている
残念な健康習慣」 (6位)、東京では 「父が娘に語る美しく、深く、壮大でとんでもなくわかり
やすい経済の話」 (9位) とある。 いずれもタイトルが長い。

 最近、図書館で本を選びながら目に留まったのは、 「大人は泣かないと思っていた」 という
本である。 このタイトルに惹かれて読んでみたが、とても面白かった。 作者は佐賀県生まれ
で大阪在住の 寺地はるな さん。

 この作家の本をもっと読んでみたくて、図書館で検索してもらった。 「架空の犬とうそをつく
猫」 ・ 「正しい愛と理想の息子」 ・ 「夜が暗いとはかぎらない」 等がある。どの本もタイトルが
長くて、内容が想像つかないからこそ興味・関心がわく。

 どの本も、主人公に関わる登場人物の個性がからみあって複雑だが、読みやすい文章で
綴られていて、最後は胸がキューンとなり、本にのめりこんでいる自分に気付く。



      KOGA


 
  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 10:44おしゃべり通信(KOGA)

2019年05月23日

鹿児島銘菓「あく巻き」

鹿児島に暮らしている母の従妹から 「あく巻き」 が届いた。 施設にいる母に食べてもらいたい
という従妹の優しい思いやりが感じられてうれしかった。

 私が子どもの頃だからもう60年以上も前のことになるが、母の実家では 「端午の節句」 に
「あく巻き」 を作っていた。簡単に言うと、もち米を灰汁水に一晩漬け込み、それを竹皮に包んで
縛り、6時間ほどゆっくり炊き上げたものだ。

 炊き上がったあく巻きの竹皮を剥ぐと、あめ色になった 「ういろう」 のようなものがプリプリ揺れる。
それを当時は大人たちが縦に持って、糸を口にくわえてあく巻きを数センチ、ぐるりと一回りさせると
きれいに切れていた。

 平たい皿に乗せたきな粉と刻んだ黒砂糖の上に、ぽとんと落ちるのが子ども心に不思議で、見て
いて飽きなかった。

 あく(灰汁)の匂いが残っている独特の風味は、子どもにはあまり馴染まなかったが、甘いものが
少なかった当時は、祖父母や叔母たちと一緒に食べたものだった。 私にとっては子どもの頃の
鹿児島の田舎の懐かしい食べ物だ。

 3本いただいたうちの1つは、友人にプレゼントした。 「初めて食べる。」 と言って、珍しがって
くれた。 もう1つは、故郷が鹿児島だという友人に届けた。

 そして、94歳になる母には、のどに詰まらせないように小さく刻んで、きな粉と粉黒砂糖をたっぷり
かけて持って行った。



     KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 23:16おしゃべり通信(KOGA)

2019年05月17日

老夫婦の絆

 子育ての頃、私は矢部町で暮らしていた。 乳母車を押して買い物から帰ったある日の
こと、「お買い物でしたか?」 と、にこやかな笑顔で庭から入って来られた40歳代の女性。

 その頃から私は熊日新聞に投稿をしていたので、それを読んで訪ねて来られたのだった。
以来、夫の転勤に伴ってどこに移住しても、彼女との交流は続いていて今に至っている。

 現在、彼女は88歳。 数ヶ月前、90歳のご主人が腰の圧迫骨折で入院された。ちょうど
食事に行く約束をしていて、行けなくなったという電話があり、 「淋しくて、淋しくて・・・」 と
切実な声で訴えられた。 すぐにお見舞いを送ったら、今度は 「主人がかわいそうで、
かわいそうで・・・」 と嘆かれる。

 若い頃は新聞・雑誌・小説等をよく読み、優しく賢明な人で、私の子育てにもアドバイスを
してくださっていたのに、年を重ねると、「夫が入院した」 ということがこんなにも自立心を
なくさせてしまうのだろうか、と意外な気がした。

 結婚後、主婦業だけに専念して社会との関わりが少ない中で、夫に頼りきりの暮らしに
なってしまっていたのだろうか?

 後日の電話で、 「毎日病院に行ってるんですけど、主人がこんなにも偉大で存在感の
ある人だと今更ながら気づきました。 帰ってきたらもっと大事にしようと思っています。」と
言われた。



      KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 18:29おしゃべり通信(KOGA)

2019年05月11日

高齢者講習

 70歳以上に義務付けられている、運転免許更新に必要な 「高齢者講習」 を受けた。

 講習案内ハガキに、受講できる自動車学校の一覧表が載っていて、自分で受講校を
選択しなければならない。 私は、自宅からちょっと遠かったが、上天草の大矢野自動車
学校に申し込んだ。

 1ヵ月後の受講日。 この日は、事前に認知症診断テストを受けなければならない75歳
以上が4人と、75歳未満が2人だった。

 「交通事故情勢について」 と 「改正道路交通法について」 の簡単な講義の後、運転適性
検査として、動体視力・視野角度・夜間視力の3つがある。 それが終わって次の運転技能
(実技) に移る前の休憩時間、初対面の人たちばかりで雑談が始まった。

 受講生6名は、84歳と81歳の男性。 80歳と78歳の女性。 そして75歳未満が私ともう
一人の男性だ。

 84歳の人が、 「足が悪かけん、車がないと移動できん。」 と言う。 80歳の女性は、「うちの
主人は86歳で更新したですばい。」 78歳の女性は、ご主人と2人でみかんをつくっていて、
トラックで毎日みかん山に登っているとのこと。

 皆さん、高齢者の免許証返納等、全く考えていない様子だった。 実技では、一台の車に
3人が乗って、1人ずつ順番に指導者の指示に従って定められたコースを走る。

 約2時間の講習で、全員に 「高齢者講習受講証明書」 が渡された。



   KOGA
  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 21:12おしゃべり通信(KOGA)

2019年05月03日

前歯を失くした

 毎週木曜日は通っているプールが休館なので、ワンコイン贅沢と思って近くの温泉に
行く。 岩や樹木に囲まれた自然の中の露天風呂が気持ちいい。

 その日も、いつものように洗髪・身体洗いをして脱衣所まで戻った時、ハッとした。
前歯1本が失くなっていたのだ。 いつ、どういう状況で失くしたのかわからない。

 ドーンと気持ちが落ち込み、あせった。 そのままスーパーに駆け込んで、先ずは
マスクを購入。 急いでかかりつけ医に電話して、何とか翌日の午前10時に予約を
取り付けた。 

 間の悪いことに、その夜、親しい友人のご主人の通夜の連絡が入った。もちろん、
マスクをして参列した。

 次の日、横浜から35年ぶりに会う友人が来ることになっていた。 熊本空港着11時
45分だ。 私が通っている歯科医院は、空港まで車で30分のところにある。 友人に
電話して 「緊急事態発生」 と言ったら、 「空港で動かず待ってるわ。」 と言ってくれた。
医者は時間に間に合わせる、と言われる。

 そして、約2時間で歯は無事に抜けたところに再生された。 手鏡を渡されて、「おー、
整形手術だ。」 と言ったら、衛生士さんが笑った。 後日聞いたら、半永久的なセラミック
の歯ではなくて、仮り歯と本歯の中間のような歯で、当面これで大丈夫とのことだった。
 
 マスクで顔を隠したのは通夜の夜だけだった。 そして、横浜の友人との2泊3日、
彼女が行きたいと望んだ阿蘇・天草・熊本城を楽しんだ。


    KOGA
  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 00:15おしゃべり通信(KOGA)