2017年07月31日

老いるということ その3

 40年来のお付き合いがある県北にお住いのAさんから、食事の誘いの電話があった。
「明日、何の予定もないからどうですか?」  私もちょうど空いていたので、2人でよく
行っている馴染みの和食の店を予約した。

 翌日、約束の時間に迎えに行った。 ご主人が、「今日はデイサービスに行っています。」
とおっしゃる。 この日は金曜日。 以前から、彼女が火曜日と金曜日にデイサービスに
行っているのは知っていた。 木曜日の電話で、「明日は金曜日ですけど大丈夫ですか?」
と聞かなかったことを後悔した。

 Aさんは85歳。 本人は、「明日」が土曜日と思い込んでおられたのだ。 仕方なく、車で
約50分の道のりをそのままとんぼ返りした。

 88歳のご主人と二人暮らしで、近年は夫婦とも足・腰が悪くヘルパーさんを利用しながらの
生活なので、彼女の家に行く時は、買い物で重い荷物になりそうな根菜類や果物等を買って
行く。

 夕方、Aさんから「何か行き違いがあったみたいですみません。」と電話があった。 行き違い
じゃなくて、あなたが「明日」って言ったでしょ。 と思ったが、言えない。

 若い頃からとてもしっかりした人で、私の姉とも母ともいえる存在の人だ。 しかし、85歳と
いう年齢からくる衰えは、厳然としてあった。 私も85歳くらいになったら、もっとわからなく
なって周りに迷惑をかけているかもしれない。

次回の食事の約束は、当日の朝、再確認してから出かけようと思った。


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Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 11:47 │おしゃべり通信(KOGA)