2017年08月14日

医院の待合室の本

ある朝、何の前触れもなく、左目が真っ赤に充血しているのに気付いた。 すぐ、近くの
眼科医院に行った。 待合室のカウンターに置かれた一冊の本。 大きな文字で書かれた
「患者さんの気持ち・看護師さんの気持ち・お医者さんの気持ち」 というタイトルに惹かれて
手に取った。


 * 「今まで頑張ってきましたね。」と先生がやさしく声をかけてくださるから、我慢していた
   涙がポロリと落ちそうでした。 先生のやさしい言葉が魔法となって、手術を決意する
   ことができました。  (37歳 女性)
      これを読んで、私の充血した目は更に赤くなった。

 * 「我慢しなくていいからね。」泣きそうな時、そう言って肩をゆっくり寄せてくれた看護師
  さん。 あなたの優しさに涙しました。  (18歳 女性)

 * 当直の先生、”お疲れ”とは思いますが、寝ぼけ顔で診察しないで。 人の命がかかって
  いるのですよ。 決して大げさではありません。  (38歳 女性)

 この本にはこの他にもたくさんの、本当は伝えたくても伝えられない、直接伝えることが
難しい「心の声」が率直に綴られていた。 医療の現場には多くの「生きる命」があり、その命
には喜び・感謝・悲しみ・苦しみ・怒り・痛み・後悔等、病と向き合い戦う感情が脈打っている
ことに気付かされた。

 偶然出会ったこの本は、宮崎大学医学部の医学生が企画・編集したものである。



          KOGA    
          


同じカテゴリー(おしゃべり通信(KOGA))の記事画像
ポピーの開花
同じカテゴリー(おしゃべり通信(KOGA))の記事
 区役 (2021-05-12 10:40)
 ハルちゃん (2021-04-28 10:26)
 母の薬代 (2021-04-21 10:12)
 竹の子 (2021-04-12 15:10)
 観葉植物の植え替え (2021-03-31 14:00)
 地震の恐怖 (2021-03-22 14:17)

Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 14:36 │おしゃべり通信(KOGA)