2018年02月20日

ご飯が食べられなくなったらどうしますか?

 「ご飯が食べられなくなったら」どうしますか?」 もし私が問われても、すぐには答えられない
ようなタイトルにひかれてこの本を購入した。

 本書は、滋賀県にある人口5,800人の小さな町の永源寺地域で、「地域まるごとケア」 に
取り組んでいる医師が執筆したドキュメントである。 「永源寺診療所」 には、認知症や進行
がん、転倒骨折等、医療を必要とする地域住民がやってくる。

 終末期が近づいた時、そのまま天寿を全うするか、人工栄養で延命するか、本人の意思と
家族の意向が異なる事例は多い。 本当に、自分の人生の最終章を自分で決められなくて
いいのだろうか、と著者は問いかける。

 本書には、看取りが近づいたおじいさん、おばあさんに寄り添う医師や家族、幼子たちの写真
が随所に掲載されている。 当事者の顔には、死を受け入れたような穏やかさがある。

 いつかは訪れる終末期に、わたしが「もう何も食べたくない」 という意思表示をしたら、無理に
食べさせようとしないで欲しい、というのが読後の思いである。



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Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 10:44 │おしゃべり通信(KOGA)