熊本県高齢者介護施設・住宅ガイドブログ

　私が所属している 「新聞井戸端会議」　は、月２回、新聞記事をテーマにして自由に
ワイワイ語り合っている。　先日は、熊本地震が起こった２年前の４月１４日夜、９時２６分に
何をしていたか、一人ひとりその時の事を話してもらった。

　Ａさんは2階でテレビを観ていて、階下に奥さんがいたので急いで降りたら、台所に物が
散乱していたという。　Ｂさんは奥さんが入浴中で、急いで風呂場のドアを開けたら、奥さんが
「ギャー」　と叫ばれたそうでみんなで大笑いした。　（地震よりも旦那さんの侵入が怖かった
のかと・・・）

　Ｃさんはご主人を亡くされていて、障害のある息子さんと3人暮らし。　居間で3人でお茶を
飲んでいたという。　車も無いので家から出ないで、3人で手を繋いで夜をあかしたと、淡々と
した口調で話された。

　Ｄさんはひどい揺れの中で、足がふるえて、ふるえて、とても怖い中で病気のご主人が
「寒い、寒い」　と言われるので、2人で毛布にくるまっていたとの事。

　 私は洗濯を終えて、脱水した洗濯物をカゴに入れて、縁側まで行こうとしていた。　洗濯物は
その場に置き去りにしたまま居間のテレビの前に座っていたが、揺れは収まらない。

　11時になった時、親しい友人に 「避難させて欲しい」　と電話した。　ご主人が迎えに来て
くれて、彼女の家の庭で車中泊をした。　もちろん、全く眠れない夜だった。

　メンバーそれぞれの9時26分を、毎年語り合うことで、あの大地震を忘れないでおこうと
思った。


　　　　　　　KOGA