2018年05月02日

温かなさようなら

 「温かなさようなら」 という本の紹介記事を新聞で見て、購入した。 人は必ず死ぬ。
その最期の旅立ちをどうするか。 多種多様の考え方がある。

 本書は、大阪のある葬儀屋が、心から死者を悼みその生前を記憶する、そんな遺族に
寄り添った70編の実話が納められている。

 若い高校教師がバイク事故で突然死。 女子生徒が 「 さよなら先生。 またね 」 と
悲しみをこらえて語り掛ける。

 また、86歳の女性が亡くなり、息子夫婦とその一人息子が残された。 「 おばあちゃん、
ええとこ行きや。 ありがとな。」 と語り掛けた孫が、遠方から来る親族を迎えに駅に行く
途中、交通事故に遭い、死亡。 それは、あまりにも悲しい旅立ちであった。 

 他にも、母子家庭で懸命に生きた母親が亡くなり、一人残された娘。 
 身寄りのない一人暮らしの老人が地域の人々に見送られた話など。

 すべての物語に目頭が熱くなったが、タイトルどおり 「温かなさようなら」 が心を満たして
くれた。
      

     
      KOGA
 


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Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:37 │おしゃべり通信(KOGA)