2018年09月04日
一枚のビニール袋
連日の暑さの中、ほぼ毎日近くのプールに行って泳いだり、水中ウォーキングをしたりする
事が私の消夏法になっている。 毎日同じ時間帯に行くので、顔馴染みの常連さんが多い。
先日、泳ぎ終わって脱衣所に行ったら、Aさんが胸元からバスタオルを巻いたままぐったり
して椅子に座っているのに気付いた。 話しかけられても、返事をしたくない程きついかも
しれないし、かと言って知らん顔もできなくて 「大丈夫ですか? 水を飲んでみますか?」 と
声を掛けた。
彼女はうっすら目を開けて 「水は要らない。 食べ過ぎたようだ。」 と苦しげな表情で言った。
事務所に伝えようかと思った時、彼女が立ち上がってロッカーに手をかけたので 「あ、もう
気分が良くなったんだ。」 と思ったら、ビニール袋をつかんで洗面所に走り、袋をひろげて
吐いた。 かなり多めの吐しゃ物が袋に溜まった。
私は職員に伝えに行ってすぐ戻り、彼女の濡れた背中を拭いた。 そして、かがみ込んでいる
彼女の背中に両手の平をそうっと置いた。 すると、彼女はきついはずなのに 「あなたの手は
温かいですね。」 と言った。 彼女の身体が冷えていたのでそう感じられたのかもしれない。
私が感心したのは、彼女がビニール袋を持っていたことだ。 おかげで周辺を汚すことなく
吐しゃ物を袋の中に納められた。
その日、帰ってから私も水泳バッグの中に一枚のビニール袋を入れた。
KOGA
事が私の消夏法になっている。 毎日同じ時間帯に行くので、顔馴染みの常連さんが多い。
先日、泳ぎ終わって脱衣所に行ったら、Aさんが胸元からバスタオルを巻いたままぐったり
して椅子に座っているのに気付いた。 話しかけられても、返事をしたくない程きついかも
しれないし、かと言って知らん顔もできなくて 「大丈夫ですか? 水を飲んでみますか?」 と
声を掛けた。
彼女はうっすら目を開けて 「水は要らない。 食べ過ぎたようだ。」 と苦しげな表情で言った。
事務所に伝えようかと思った時、彼女が立ち上がってロッカーに手をかけたので 「あ、もう
気分が良くなったんだ。」 と思ったら、ビニール袋をつかんで洗面所に走り、袋をひろげて
吐いた。 かなり多めの吐しゃ物が袋に溜まった。
私は職員に伝えに行ってすぐ戻り、彼女の濡れた背中を拭いた。 そして、かがみ込んでいる
彼女の背中に両手の平をそうっと置いた。 すると、彼女はきついはずなのに 「あなたの手は
温かいですね。」 と言った。 彼女の身体が冷えていたのでそう感じられたのかもしれない。
私が感心したのは、彼女がビニール袋を持っていたことだ。 おかげで周辺を汚すことなく
吐しゃ物を袋の中に納められた。
その日、帰ってから私も水泳バッグの中に一枚のビニール袋を入れた。
KOGA
Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 16:22
│おしゃべり通信(KOGA)