2018年10月01日

救急車

 毎日、早朝ウォーキングをしている。 6時頃、いつものコースを歩いていたら、後方から
救急車のサイレンの音が聞こえた。

 車の通りも人も少ない静かな朝だったせいか、不意に夫の事が思い出された。 「救急車
には、何回乗ったか分からないくらいお世話になったよね。」 と心の中でつぶやいた途端、
目頭が熱くなった。

 呼吸が苦しい、鼻血が止まらない、ベッドから転倒等様々な症状で救急車を呼んだ。 夫は
かなり我慢強い人で、すぐに救急車を呼ぶことをためらっていたが、私は助けてもらいたい
一心で一緒に何度も救急車に乗った。

 揺れる狭い車内では、当該病院に着くまで救急隊員による問診と血圧測定等、色々な処置
が行われる。 寝台は思った以上に振動があって、きついと夫は言っていた。

 ある時は、真夜中に救急車に飛び乗って熊本市内の病院に行き、朝方、タクシーで帰った
事もあった。 そんな時の我が家はなんとなく空気が冷たく、重く感じられた。 当面の不安と
苦痛は取り除かれても、病気そのものが治ったわけではないので、気持ちは晴れない。

 今朝、走行中の車も少ない広い一本道を走り行く救急車を見送りながら、車中で寝台に
横たわる病人さんがどうぞご無事で・・・と祈る気持ちになった。



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Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 12:43 │おしゃべり通信(KOGA)