2019年08月01日

施設暮らしの母

 94歳になる母が、自宅近くの 「介護老人保健施設」 に入所してからやがて2年半になる。
それまで父を亡くして以来、一人暮らしをしながら同施設のデイサービスを利用していた。

 入所することになったのは、ベッドから落ちて身動きが出来ず、宅食サービスの人からの
連絡で私が駆け付け、入院した。 退院後、一人暮らしはもう無理だとの判断で入所させて
もらったのだ。

 当初の抵抗は激しかった。 いくら現状を説明しても納得しない。 しかし、入所してからは
施設に馴染むのは早かった。

 洗濯物があるので、週2回の入浴に合わせて訪問しているが、施設暮らしの不満を言う事は
ないし、家に帰りたいとも言わない。 週1回の鍼治療と週2回のリハビリを受けていて、食事も
美味しいと言う。

 年相応の老化は進んでいるものの、在宅の時から約5年くらい要介護1から変化はない。
先日行った時、髪型が整っていたのでそう言ったら、 「ここにおったらね、白髪も生えんごと
なった。」 と言ったので思わず笑った。

 「お母さん、今、ここにいて何の憂いも心配事もなかでしょ。 だからかもしれんね。」 と言うと、
「うん。 何の心配もなか。 あんたと〇〇 (三女) が来てくれるけん、ありがたかと思っとる。」 と
言った。

 行く度に同じ内容の繰り返しや、思い込みによる創作話を聞かされるが、私も今のところ
母については何の心配もない。



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Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 11:17 │おしゃべり通信(KOGA)