2020年06月08日

往復書籍

 先日、92歳になるAさんから 「あなたに勧めたい本がある」 と言って、詩人の伊藤比呂美氏の
「道行きや」 という新刊本が送られてきた。 

 伊藤氏の詩や文章は難し過ぎてよくわからないと思っていたが、この本は彼女のこれまでの
生き様がありのままに描かれていて教えられることが多く、又、これまで知らなかった伊藤氏の
経歴がさらけ出されていて大変興味深かった。

 そして、私もAさんに、伊藤氏の 「先生!どうやって死んだらいいですか」 という、宗教学者の
山折哲雄氏との対談本を送った。

 本の中程に、 「願っています 死ぬときには 心あわてず 心みだれず 心うしなわれず 身にも
心にもくつうなく 身も心もきもちよく 悟りに入るように おだやかにいられますように」 とある。

 この後、まだ詩は続くのであるが、Aさんはこの詩のページに 「私の理想です。 こういう風に
死ねたらと願っています。」 と付箋を貼って返送してくれた。

 「また、いい本があったら紹介してください。」 と書いてあったので、早速 「96歳の姉が93歳の
妹に看取られ大往生」 と言う本を送った。 この本は、婦人参政権が認められた初めての選挙で、
27歳で国会議員となった園田天光光氏を、医学者の妹が看取ったという内容である。

 92歳のAさんはとても喜ばれた。 次に送る本も決めている。 送料180円のスマートレターで
往復している本の行ったり来たりは楽しい交流である。



      KOGA  


同じカテゴリー(おしゃべり通信(KOGA))の記事画像
ポピーの開花
同じカテゴリー(おしゃべり通信(KOGA))の記事
 区役 (2021-05-12 10:40)
 ハルちゃん (2021-04-28 10:26)
 母の薬代 (2021-04-21 10:12)
 竹の子 (2021-04-12 15:10)
 観葉植物の植え替え (2021-03-31 14:00)
 地震の恐怖 (2021-03-22 14:17)

Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:42 │おしゃべり通信(KOGA)