普通の暮らし

熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド

2016年10月21日 14:04

  年代によって、1日24時間の長さの感じ方が異なることを、幼少時代・受験期の頃・
社会人になって・結婚して・そして子どもが生まれてから・・・と、それぞれに体験してきた。
 
 経済的に何の苦労も感じず、したいことが沢山あり、出来ることを選ぶのが難しく、かつ
楽しかった頃・・・ そして、子どもたちが独立し、夫も旅立ち、独身時代のように自由な
現在の暮らし・・・1人暮らしで時間もたっぷりあり自由であるが、自由であるが故に油断を
すると自堕落になり、とりとめもなく無駄な時間を過ごしていることに気づく。

 昨夜はビールだけ飲んで食事をしなかったから、お腹がすいている。コーヒーを入れて、
ハムとチーズとトマトをのせたトーストを焼いて添え、朝食の出来上がり。ゆっくりと、新聞を
眺めながら食べる。
 夫や子どもがいた時は、朝食前に洗濯・掃除を済ませ忙しかったものだが、今は必ずしも
毎日する必要もない。神棚と仏壇の花の水を換え、お水を上げると、のんびり・ゆっくりできる
時間がたっぷりある。門扉から道を掃除するゆとりもあり、テレビを見ながら身支度を整え、
仕事に向かうのが常だ。
 
 これが、今の、私の普通の暮らし・・・、だろうか・・・。
でも、何か満たされたものがない。

 「良い天気!気持ちいいわネ!」「今朝は少し冷える・・・着るものを調節しなきゃ・・・」言葉に
出しても、返ってくるものがない。私の生き甲斐って何だろう・・・。これが普通の暮らしなのか・・・。

 何を目的に1日を過ごすのか、何がしたいのか、分からなくなっている。1人暮らしの高齢者って
皆、こうなのか・・・。高齢者の「普通の暮らし」って、どういう時間の過ごし方をしているのか・・・。
考え込んでしまった。


                               ほしこ

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