どんな時も前向きに

　プール仲間に何ごとにも前向きな人がいる。　彼女は68歳。　２５メートルプールを休み無しで
３０分間泳ぐと言うので、「ほんとに６８歳？」 と思うほど元気だ。　

　その彼女が頑張りすぎたのか、 「坐骨神経痛」 になった。　足の付け根から指先まで、痛みと
しびれ感があるという。　他の仲間たちが 「泳ぎに力が入っとったもん。　無理がきたったい。」
と言った。

　脱衣所で一緒になったので、「頑張り過ぎないで。」 と声をかけたら、「がんばらな～い。」 と
明るい声が返ってきた。　整形外科を受診してＭＲＩ等の検査をして、しばらくはウォーキングだけ
にしている。

　パートで仕事をしていて途中で腰が痛くなったので、近くのスポーツ用品店でコルセットを買って
きた。　「男女兼用」 と書いてあったからＭサイズでいいだろうと思っていたら、なんとサイズが
あわず、窮屈だったらしい。

　それでも彼女は悔やまない。　「いい。 私の身体をコルセットに合わせるから。」と笑って言った。
彼女は私に、 「自分はまだまだこれくらいできるはず」 と過信せず、実年齢を自覚して、不平・不満
を言わず前向きに行動して、健康を維持していきたい、と思わせてくれた。

楽しいプール仲間である。



　　　　　　　KOGA