竹の子
プール仲間から竹の子をもらった。 彼女の優しい性格が感じられるように、丁寧に湯がいて
あった。
味噌汁、豚肉との味噌炒め、いりこをたっぷり入れた煮しめ、エビ入り竹の子ご飯等、竹の子
づくしの料理を作った。 竹の子ご飯が一番おいしかった。 特別、竹の子が好物という訳では
ないが、旬のこの時期、一度は食べたい食材である。
私には、毎年長年にわたって自宅の竹山から掘りたての竹の子を送ってくれる友人がいる。
竹の子を掘り出すのは彼女のご主人だ。 一度、一緒に行ったことがあるが、竹の子堀りは
楽しいけれど重労働だ。
今年は、プール仲間からの頂き物で竹の子の味は満喫したので、もういらないかなあと思った。
しかし、なかなか言いにくいなあとためらいながらも思い切って電話した。 「あら、もう届いた?」
と彼女の明るい声。
一瞬、詰まって 「ご主人もだんだん年をとってこられて、申し訳ないなあ・・・と思って」 と言い
かけたところで彼女が 「それで、もういらんて思ったと?」 と笑いながら言った。 そして、「大丈夫、
あちこち痛いて言いながら好きで掘ってるから来年も送るよ。」 と言う。 有難いことである。
竹の子は、電話をした数時間後に届いた。 今年、2度目の竹の子料理を味わった。
KOGA
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