区役

熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド

2021年05月12日 10:40

 4月末の日曜日は地域の一斉清掃の日だった。 私は持病の背痛のため、数時間の作業に
体力が持つかどうか自信がなかった。 さりとて、炊事・洗濯・買い物等の日常はできているので、
参加しないで自宅で休んでいるほどでもない。

 そう考えて区役に出た。 ちなみに不参加の場合、2千円の負担金が課せられる。

 午前8時、公民館をスタートし、まずは草刈り機を持った男性4人が毎年、決められたコースで
ある道路脇の雑草を刈り取っていく。  その後ろを、刈り取られて散らばった雑草を土手に放り
投げながら、私たちが続く。

 私はゴミ袋を持って、雑草の中から表れた空き缶・紙くず・たばこの吸い殻などを集めながら
ついていった。 この日の参加者は15名。 その内の5名が女性だ。 女性のうち、私を含めた
3名が夫を亡くし、2名は夫が病気療養中である。

 作業は進み、土手から降りて田んぼの向こう側の長く続く側溝に行く。  側溝は深く、汚水が
ヘドロ状になっている上、土手は竹が生い茂っている。 この辺りになると私は全く役に立たない。
身体もきつい。 周りの人たちに申し訳ない。 そう思いながら黙ってついて行くのは苦痛だった。

 やっと終わった時は、2時間半が経過していた。 もやもやした気持ちのまま、皆さんに
「お疲れさまでした。」 と挨拶して我が家に戻った。 すぐに風呂のお湯を入れ、痛みのある
背中を湯船でゆっくり温めてほっと一息ついたのであった。



      KOGA

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