きんかん

熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド

2021年03月03日 13:40

 昼頃、プール仲間から電話があった。 「あのね、きんかん、いる?」
 「いらない。」 と、私は即答した。 一瞬の間があり、彼女は笑い出した。 

 私も笑いながら、 「ごめん。 返事が早すぎたね。」 と言うと、 「庭のきんかんば、
ちぎったったい。いるかどうか聞いてから、と思って。」 と言う。

 その時、私は、生のきんかんをいらないと言ったのだが、もしかしたら彼女は 「きんかんの
甘露煮」 を作ってくれるのではないかとふと思った。 そういう手作りが得意な人なのだ。

 それで 「あのね、甘露煮だったらもっといらない。」 と重ねて言ったら、 「わかっとるよ。
甘いものは好かんだったもんね。」 とまた笑った。

 電話を切ってから、もっと婉曲に優しく断れば良かったと思った。 しかし、イエス・ノーを
はっきり言う性格は、いつも反省しているがなかなか治らない。

 プール仲間の彼女は、私が豆乳メーカーで作ったおからをいつももらってくれる。 先日、
プールで 「おから、ある?」 と彼女に聞かれて持って行ったばかりだったので、きんかんは
そのお返しのつもりだったのだろう。

 「いる。」 「いらない。」 とはっきり言い合える信頼関係が出来ていると思える友情を大切に
したい。



     KOGA


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