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Posted by おてもやん at

2019年01月28日

たくましく生きる

 母の実家は鹿児島県の田舎にあり、女子ばかり5人姉妹の四女に婿養子として入った
叔父が、今一人暮らしをしてぃる。 子どもの頃はよく行っていたが、もう長い間行くことも
なくなっていた。

 先日、鹿児島方面に用事があり、妹と一緒に訪ねてみた。 築100年近くなるその家は
手入れもされず、廃屋のような外観だったが、叔父は叔母が亡くなって20数年間、1人で
この土地を守って暮らしているのだ。

 子どもの頃の記憶では、屋敷は大きく庭も広々としてたくさんの草花が咲いていたのだが、
すっかり様変わりしてしまっていた。 叔父はここで米や野菜を作り、毎年おいしい「伊佐米」
を送ってくれる。

 軒先に薪が山積みされていた。 長い間使っていた五右衛門風呂が壊れたので、風呂釜
を買ってきて自分で作った風呂を薪で沸かしているという。 「ちょっと待っといて」 と言って、
叔父は裏の畑に走り、やがて巨大な聖護院大根2つと深ネギを抱えて戻って来た。

 畑には、悪さをするむじなとモグラがいて、モグラ退治作戦をたててモグラとの知恵比べを
する。 モグラの情報網は優れていて、一度失敗すると他の畑にいるモグラにまで伝わって、
なかなか捕まらないそうである。 あれこれ工夫して、モグラ退治目標100匹を達成したと
笑って言われた。

 じっとしていると寒いから、朝から畑を回り、裏山の手入れをしたりして、いつも動き回って
いるというその顔は、陽に焼け健康そうで、身体もがっちりしている。 あらためてその年齢を
聞いてびっくりした。 86歳だとのこと。

 昔ながらの火を焚いて食事をつくり、常に健康状態を考えて、自己流で生きているのだと
いう叔父は、生命力に溢れていた。



      KOGA












  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:38おしゃべり通信(KOGA)

2019年01月16日

平成最後の一般参賀

 平成最後の皇居一般参賀のツァーに参加した。 私たちが皇居正門前に並んだのは午前
8時半。  開門は9時半という事で1時間待った。

 開門と同時に荷物検査がある。 それが終わって次はセキュリティーチェック。 ここで又、
1時間待ってやっとチェックが終わると、1番から9番までロープで仕切られた場所に振り分け
られた。 私は8番の所だった。

 1番から順番に動き出すが、ここで人々の集団は全く動かず、やっと宮殿・長和殿の広場に
たどり着いた時は午後12時40分だった。

 次のお出ましの予定は1時半だったので、広場の隅っこのコンクリートの上に座り込んで
いたら、 「急遽、両陛下のご配慮でお出ましを30分早めて1時頃になります。」 という放送が
あった。

 あと20分。 皇族方がお立ちになる正面は後方まですごい人だかりだったので、私は出口に
近い右端に設置された大型スクリーンの前にいた。

 いよいよお出ましになった時、大勢の人が一斉に日の丸の小旗を振った。その音がサラサラ、
シャラシャラと空気を揺るがして広場全体に広がっていった。 その音を聞きながらモニターを
見つめ、陛下のお言葉を聞いていたら、自然に涙が溢れてきた。 1回のお出ましは5分間だと
聞いた。

 いつもは車ばかりで、スマホに表示される歩数は300~400歩だが、約5時間待ってそろそろ
ゆっくり歩いたこの日の歩数は12000歩だった。



       KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:55おしゃべり通信(KOGA)

2019年01月09日

寝台車と地震

 「一度は乗ってみたい憧れの寝台特急 サンライズエクスプレス」 に乗って、皇居の新年
一般参賀に行く、というツァーに妹と参加し、元旦の夕方、熊本駅から新幹線で岡山駅まで
行った。 そこで午後10時26分発のエクスプレスに乗り換えて東京駅に向かう。

 思ったよりも狭いシングルルームに入室した後、洗顔してベッドに横になった。 ガタゴト、
ガタゴト、列車は音をたてて走る。 いつもの習慣で眠りにつくまで本を読もうと文庫本を
持ってきたが、揺れて読みづらく、すぐあきらめた。

 背中から身体全体に振動が伝わって眠れない。 ようやくうとうとし始めた頃、線路の繫ぎ目
だろうか、ガタンと違った揺れがきて眠りが妨げられる。 

 カーテンを開けてみた。 澄んだ夜空に、先のとがった細い三日月がくっきり、美しく金色に
光っている。

 東京駅到着午前7時8分までの約8時間、熟睡はできなかったが少しは眠ったようだ。
同行の妹は全く眠れなかったと言っていた。 ツァー客のほとんども眠れなかったらしい。

 他県からの参加者に、妹が 「私達は熊本地震を経験しているから、一晩中地震を思い出して
いました。」 と話している。 確かに、地震の揺れの中にいたような気がする。

 翌日、旅の3日目の夕方、羽田空港のロビーで熊本行きの飛行機を待っていた時、 「熊本に
震度6弱の地震」 のニュースが飛び込んできた。 全く、思いがけない驚きのニュースだった。



KOGA


   


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 15:08おしゃべり通信(KOGA)