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Posted by おてもやん at

2017年04月28日

雑草に立ち向かう

 春になった。 木々が芽吹き、寒さで縮こまっていた心身も伸びやかになったような
気がする。 そんな中、庭の雑草たちもグングン伸び始めた。 居間のガラス戸を通して
見える雑草は、日に日に成長している。

 3月いっぱいは、抱えている仕事が多くて草取りが気になっていたが、できないでいた。
4月に入り、ようやく意を決して朝から軍手をして雑草たちに立ち向かった。 しかし、30分
もすると、草取りに飽いた。 疲れた。

 もともと草取りは嫌いだ。 年に数回、公民館の草取りに出た時も、膝を突き合わせて
草取りをしている人に「私は草取り、好かんもん。」と言ったら、「あなたは毎回、そう言う
よね。」 とあきれられた。

 夫が存命中、庭の手入れは全て夫がやっていた。 芝生の中の小さな草まで丁寧に取り、
生垣の剪定もしていたので、近隣の人から 「庭のきれいかなあ。」といつも褒められていた。
それなのに、今は何という変わりようだと我ながら情けない。 どんなに嫌いでも、きつくても
私しかいないのだからやらざるをえない。

 今朝、目覚めて「さあ、今日も草取りするぞ。」と気合を入れたら雨。 「草取りは出来ない。」
とほっとしている自分に気付いた。 しかし、それは作業が先延ばしになっただけで、その分
雑草たちは更に成長する。

 4月いっぱいかけてやり遂げなければならない。


             KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 16:41おしゃべり通信(KOGA)

2017年04月21日

命のバトン

 仕事で、熊本市内にある介護施設を訪問した。 そこで、「命のバトン」という直径6.5㎝、
高さ22㎝の円筒を見せてもらった。 「命のバトン」とは、災害時や119番で救急車を
呼んだ時などの為、自分の病歴や服薬等の医療情報を入れておく容器である。

 バトンの中には、自分の住所・氏名や、かかりつけ医等の個人情報を記入した用紙、本人
確認のための顔写真と、健康保険証・診察券・薬剤情報書・お薬手帳の写し等、6種を準備
して入れておく。 それを冷蔵庫の中の目立つところに置き、救急シール「命のバトン」を
冷蔵庫のドアと玄関ドアの内側に貼るという手順である。

 そうすることで、例えば具合が悪くなって119番した時、救急隊員が駆け付け、玄関ドアで
確認後、冷蔵庫のシールを発見し、キットを取り出して中をチェックして、その人の情報を入手。
それが適切な処置の手助けとなり、病院へ搬送ということになる。

 冷蔵庫に入れるという発想は、良く考えられていると思った。 本人は毎日目にすることで
健康管理への意識付けができるし、他人の目にも付きやすい。

 この施設がある校区では、65歳以上の高齢者に3,300本が配布されたという。
 「命のバトン」は、特に高齢者や老夫婦にとって、心強い味方になってくれる安心グッズだと
思った。


          KOGA
   


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 16:29おしゃべり通信(KOGA)

2017年04月17日

「約束されない明日に」  あなたは大丈夫?

 高齢期になると、思わぬ事態が勃発する。 「こんな筈ではなかった。・・・」 
小さな段差に躓き、さっき掛かってきた電話が「誰からだったか」思い出せない。
何をしようとして冷蔵庫を開けたのか・・・。悲しい出来事のオンパレード。

 寝る前の「火の用心・施錠」の確認。 出かける時の「テレビ・エアコンのスイッチ
切った」の確認。 メモ用紙・鉛筆・手帳は必需品。 書かないと不安。 だが、
書いたことを忘れることも・・・。 

 「私は認知症になったのかも・・・」心配になってMMSE(認知症テスト)をしてみた。
ミニメンタルステート検査といい、以前の長谷川式簡易認知症スケールと同じような
もの。 

 ①日時の確認 ②現在地の確認 ③記憶に関する問題・相互に関係ない物品名
を3個聞き、復唱 ④7シリーズといって、100から順に7を引いていく問題 ⑤想起・
先ほど記憶した物品の復唱 ⑥呼称・時計と鉛筆を順に見せ、名称を答える
                                                                                       ⑦読字・「みんなで力を合わせて綱を引きます」を繰り返す ⑧言語理解・3つの
命令を口頭で伝え、聞き終わって実行する (「右手にこの紙を持ってください」
「それを半分に折りたたんでください」「机の上においてください」等) ⑨文章理解・

「目を閉じなさい」を実行する ⑩文章構成・何か書く ⑪図形把握・書かれた図形を
書き写す   の10項目。

 30点満点で24点以上が正常。 10点未満では高度な知能低下。 20点未満
では中程度の知能低下と判断される。

 真面目に11問に立ち向かった。 満点、軽い!と思っていたにも関わらず、何月
何日を間違え、引き算の7シリーズでは2問間違える体たらく。
 一応、「正常」ではあったものの、将来が怖い。


              ほしこ
   


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 15:17つれづれに(ほしこ)

2017年04月14日

「ちょっとまぶしいですよ」

 父が亡くなってやがて5年になる。 どんな事があっても入院はしたくないという
父の意思を受け止めて在宅介護を引き受けた母と、亡くなるまで支えてくださった
訪問診療のT先生のおかげで、父は幸せな最期を迎えることができた。

 亡くなる日の夕方から、たまたま実家に来ていた妹と母と3人で、亡くなる午後
10時頃までの3時間あまり、消えゆく命の火を見守ることができた。 
 
 最後に父は口をパクパクさせていた。 何か言いたかったようだ。 たまりかねて
私が、「お母さん、有難うって言いよんなるよ。」と母に伝えた。

 先生が来られる前に来てもらっていた訪問看護師さんによって、命が消えた事は
一応確認されていたが、先生が来られて「Mさん(父の名)ちょっとまぶしいですよ。」
と言って瞼を開き確認後、死亡時刻を告げられた。

 その時はもう息絶えていたのに、先生の「ちょっとまぶしいですよ。」のひとことに
私は泣いた。 今でも思い出すと目頭が熱くなる。

 90歳で、死因は老衰。 加齢に伴う様々な身体的症状があり、在宅酸素や訪問看護、
訪問入浴、福祉用具貸与等、介護保険による社会的支援も受けていたが、何といっても
父が90歳まで生き、穏やかに逝くことができたのはT先生のおかげである。

 先生はいつも、介護疲れの母のことも気遣ってくださっていた。 
 そして、厳しかった父は、私たち家族に、「人間どう生き、どう死にゆくか」を見せてくれた
ように思う。


                 KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 16:02おしゃべり通信(KOGA)

2017年04月12日

デパート巡り

 久しぶりにデパートに出掛けた。 不景気なのか、今イチの来客数。 エレベーター横の
休憩用のスペースには誰も居ない。 椅子が人待ち気に空間を誇示している。

 「売り出し・土日以外はこんなものよ!・・・」 馴染みの店員さんが話しかけてくれた。
考えてみると、私自身、デパートへの来店頻度は随分少なくなっている。

 衣類はタンスに入りきれないほど入っているし、家具もインテリア用品も、食器も化粧品も
急いで購入すべき物はない。 「北海道の名産展」など、関心のある催事でも開催されて
いなければ、足が向くこともない。 第一、チラシや広告も見ないのだから・・・。

 沖縄展・京都展・金沢展・四国展・北海道展・・・地域の特産品で、手に入りにくい商品が
買えるなど、よっぽどのことがない限り、足が向かない。

 こりゃ、ダメダ!! 経済が浮揚しなければ、街は死んでしまう・・・上通・下通、銀座通り、
デパートへ・・・

 熊本市の70歳以上の高齢者は、「さくらカード」を利用すれば公共交通が2割の負担で
利用できる特典もあるはずなので、散歩代わりに街を歩いてみるのも良いと思う。

 高齢者が支える地方の経済。 お金を使いたくなるような広報の仕組みも考える必要が
ありそうだ。


             ほしこ   


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 15:11つれづれに(ほしこ)

2017年04月07日

病室の友情

 十数年前、市の「介護予防教室」で親しくなったAさんが、膝の手術で熊本市内の
病院に入院されたので、お見舞いに行った。

 手術後は朝夕2回のリハビリがあるという。 4人部屋で、Aさんの向かいのベッドの
人がリハビリから戻ってきて、笑顔で「終わったよ。」と言いながらハイタッチされた。
次のリハビリがAさんだったのだ。 その親しげな様子に驚いた。

 初めは知らない者同士だったはずなのに、同じ手術を受けて退院までの6週間、
寝食を共にする内に、だんだん交流が深まっていくようだ。 男性同士だったらこうは
いかないのではないかと思う。 女の武器は笑顔とおしゃべりだと思った。

 1週間後、再訪したらちょうど二人一緒に入浴に行かれるところだった。 お風呂グッズ
を入れた大きなリュックをパジャマの背中に背負い、杖をついて5階の部屋から2階の
浴室までエレベーターでおりていくのだ。

 Aさんは80歳。 家族のもとを離れ、痛い手術に耐えて回復を待ちながら、持ち前の
明るさで入院生活を楽しんでおられた。 「こんな温かい雰囲気の病室はないですよ。」
と言ったら、Bさんが「内臓の病気じゃなかけんな。」と言われた。

 こんなお見舞いは行く方も楽しい。



         KOGA

   


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 15:58おしゃべり通信(KOGA)