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Posted by おてもやん at

2021年02月24日

一人暮らしの一日

 一人暮らしをしている私は、買い物や外出の予定がない日は一日中家にいることが多い。
私より数年前に、ご主人を亡くした友人が 「一日中、誰ともしゃべらん日があるとよ。」 と
言っていたことを思い出した。

 午前中は本を読んで過ごしたが、今日は電話もかかってこないし、誰ともしゃべっていない。
そう思って午後3時頃からウォーキングに出た。 国道から外れて、自宅周辺の路地から
農道へ続くいつもの散歩コースを歩く。

 毎月一日に神棚用の神花を届けてくれるSさんが、陽当たりのいい縁側で爪を切っているのが
ブロック越しに見えたので、声を掛けた。 「今日はゆめマートまで自転車で行ってきた。」 と
彼女は笑顔で言った。

 しばらく歩いて行くと、いつも 「あなたは元気ねえ。」 と言ってくれるBさんの姿が見えた。
「よく働かれますねえ。」 と声を掛けたら、 「花ば植えとる所の草取りばしよっと。」 とおっしゃる。

それから、また歩き始めた。 道路脇に小さな祠があるので手を合わせた。 意識して背筋を
伸ばし、両手を振ってどんどん歩く。

 3号線を横切って農道に出た。 近所の農家さんが広い茎ブロッコリー畑で収穫しておられる。
私に気付いて 「持って行かんな。」 と、ポキポキ折ってくださった。

 それを花束のように持って農道を一巡し、我が家の近くまで来た時、5年前の熊本地震以来
空き家になっている枯れた雑草の庭に梅の木が見えた。 主はいないけれど、沢山の白い
可憐な花を咲かせていて、春の息吹を感じた。

 30分間、3キロ、約4000歩のウォーキング。 外に出たおかげで、出会えた人たちと会話する
ことができた。




KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 11:32Comments(0)おしゃべり通信(KOGA)

2021年02月12日

3冊の卓上カレンダー

 毎年、年末になるとロサンゼルス在住の叔母から 「卓上カレンダー」 を頼まれて送っている。
 昨年末も例年通り書店に行って、3冊のカレンダーを買った。 「子猫」 と 「子犬」 ともう一つは
美しい写真の 「風水」 カレンダーだ。 

 早速、小包にして郵便局に持って行った。 ところが、新型コロナ感染防止のため、海外への
小包は受け付けられないという。 仕方なく持ち帰って叔母にそのことを手紙で知らせた。
返信がないので、手紙も届いているのかわからない。

 年が明けたが、3冊のカレンダーは本棚の隅に立てかけられたままだ。 そんな中、コロナで
会えない日々が続いている友人から電話があった。 

 16年間、一緒に暮らした犬が亡くなって淋しい、と言う。 それで閃いた。 子犬のカレンダーを
送ってひとときの慰めにしてもらおうと。 アメリカに送れなくなった理由も書いて郵送した。

 数日後、同じ宇城市内だけどめったに会えない友人が訪ねてきてくれた。 彼女にも訳を話して
風水カレンダーをプレゼントした。 残るは子猫の貰い手だ。 そこでまた閃いた。

 新聞投稿が縁で交流が続いているSさん。 彼女が 「動物愛護センター」 から生まれたばかりの
赤ちゃん猫を、一時、預かって育てる 「ミルクボランティア」 をしていることを思い出した。 早速、
子猫カレンダーを送ったら、とても喜ばれた。 カレンダーだけは来年に持ち越す訳にはいかない。

 3冊の卓上カレンダーの行き先が決まり、無駄にならなくて本当によかった。



       KOGA





  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 14:05おしゃべり通信(KOGA)

2021年02月05日

漢字一文字で表すと

 「生涯学習に新聞を」 というコンセプトで始められた 「新聞井戸端会議」 は、昨年末で
250回になった。 月2回、講師が手作り資料を作って宇城市まで来てくださる。 彼は
元新聞記者なので、これまで新聞に関して知らなかった様々な事を沢山学んでいる。

 新聞に取り上げられた記事について全員で自由に語り合う2時間は勉強になる。 
しかし、堅苦しい学びばかりではなく、楽しく面白い事も多々あって、それが15年間も
続いてきた所以だろうと思う。

 昨年末は、講師が 「自分の夫 (妻)を 漢字一文字で表す」 というお題で紙を配られた。
メンバーは全員70歳代で、私を含め3人が夫を亡くしている。 存命中といなくなってからの
夫への思いは全然違う。

 私は自分が何と書いたか思い出せないが、Aさんは、 「憧」 という文字を披露した。
大学時代にすてきだなあと思って以来、亡くなった今でも憧れの存在であると。

 漢字はわからないが、 「のさり」 と書いた人もいた。 「縁」 よりも深い気がする。

 この中で、私が一番いいなあと思ったのは、 「当」 という一文字だった。 彼は、この文字を
示して奥さんのことを 「宝くじに当たったような思いだ」 と言った。 奥さんは嬉しいだろうなあ
とちょっとうらやましくもあった。

 講師は、いつもこんな楽しい企画を持って来て下さる。 月2回の新聞井戸端会議は欠席
したことが無い。



      KOGA

  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 15:47おしゃべり通信(KOGA)