熊本県高齢者介護施設・住宅ガイドブログ

　今年も６月初旬、梅を漬けた。　毎年、庭の梅の木が沢山の実を付けてくれる。　何という
品種か知らないが、質のいい大きな梅だ。　毎日、梅の木を下から眺めて完熟するまで待つ。

　今年は８キロ漬けた。　１か月後、見事な梅干しができた。　毎朝、甕のふたを開けて漬かり
具合を確かめては自己満足していた。　真っ赤に染まった色、味、食感（完熟梅だから柔らかい）
ともにいい。

　良くできた、と自画自賛してあちこちに配った。　もちろん、自分も朝な夕な 「おいしい」 と思い
ながら食べ続けた。　そうしたら１０月中旬、８キロの梅干しはすっかりなくなった。

　梅干し好きの私は、親しい友人に電話した。 「私にくれる梅干しはありませんか？」数時間後、
「梅の準備ができたから取りに来て。」 と連絡があってすぐ貰いに行った。

　彼女の梅干しも美しく真っ赤に仕上がっている。　彼女は２０キロ漬けているので、 「なくなったら
いつでもおいで。」 と言ってくれる。　有り難い。

　彼女は大根漬け、高菜漬けも上手で、大根は飴色に漬かり、高菜は油炒めしたのを貰っている。

　亡くなった夫が生前、 「気軽に『梅干しください』 と言える友達がいていいね。」 と言っていたのを
思い出す。　本当にありがたいことだと思っている。



　　　　　　KOGA