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Posted by おてもやん at

2020年11月04日

本を読む

 私は子どもの頃から本を読むのが好きだった。 国語教師だった父が、私を本好きにしようと
思っていたかどうかはわからないが、小学1~2年生の頃は父が与えてくれた 「グリム童話」・
「アンデルセン」 ・ 「イソップ物語」 等を夢中になって読んだ記憶がある。
 
 自分で本屋に行って初めて買った本の事は忘れられない。 それは、トルストイの 「イワンの
馬鹿」 だった。 その時、同じ国語教師だった父の同僚が私の選書をすごく褒めてくれたのだ。
もちろん、私はトルストイが世界的な文豪だとは知らなかった。

 高校生になると、自宅と水俣高校のほぼ中間にある 「棋水文庫」 という、徳富蘇峰記念館の
役割も持っている市営図書館に通った。 ここには読みたい本が沢山あった。 日本文学全集や
シャーロックホームズシリーズ等にのめり込んでいたものだった。

 歳月を経て、73歳になった今、宇城市立図書館に通っている。 毎年1月から 「読書日記」 を
つけていて、本を借りた日付、タイトル、著者名を記録している。 

 2週間の貸し出し期間に5冊の本を借り、完読した本には〇印、途中で止めてしまったのは△印、
借りてはきたものの全く関心がなかった本には✕印をつけている。

 10月末現在、完読した本は80冊。 コロナ禍で外出の機会が減ってしまったこともあり、日常の
家事が終わったらたいてい本を読んで過ごしている。 まだ、目も大丈夫のようだ。 私の一番
長く続いている趣味は 「読書」 なのかもしれない。



     KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 14:23おしゃべり通信(KOGA)

2020年10月27日

今が一番幸せ

 私の友人たちは私より年上の人が多い。 その中のひとり、Kさんは78歳。 とても笑顔が
素敵な女性である。 農家の長男の嫁として厳しい舅さんに仕え、3人の子育てをしながら、
稲作・果樹園(柑橘類)・レンコンづくり等、繁忙な農業を営んできた。 

 だんだん年を重ね、老いた義父母を在宅で看取り、やっと自分の自由な時間が持てるように
なった。 コーラス・民謡・山の会・歩こう会・ゲートボールの会等を楽しんでいる。

 私は 「写経」 を30年以上続けているが、彼女も 「私もやりたい」 と言って始めてからもう20年
以上になる。 毎月1日に隣町のお寺さんに奉納に行っているが、彼女は車の運転ができない
ので私が送迎をする。 その車中でのおしゃべりも楽しい。

 数年前、ご主人が免許を返納されたので時々買い物も手伝っている。 週1~2回、頼まれた
物を買って届けて、玄関先でご主人も一緒に世間話をするのも楽しい。

 世の中には老いて尚、夫に虐げられている人もいれば、仲睦まじい夫婦もいる。 3人でそんな
話をしていた時、彼女が言った。

 「二人、枕を並べて寝られる今が、一番しあわせ。」
その笑顔は幸福感に溢れていた。



      KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 10:47おしゃべり通信(KOGA)

2020年10月21日

笑顔

 今日もプールに行った。 私が行く時間帯にはほぼ同じような人たちが来るので、みんな
顔馴染みになっている。 そして、同世代 (70歳代) だ。

 その中にいつも笑顔の人がいる。 今日は脱衣所で見かけたので声を掛けた。 彼女は
笑顔で振り向いて、 「私はここと家とでは違うとよ。」 と言う。 「家ではドーンと落ち込んで
暗い気持ちになってる。」 と言うので、ふと気になって 「ご主人が病気?」 と聞いてみた。

 在宅療養をしておられるようだ。 ご主人に 「プールに行ってきていい?」 と聞くとうなずか
れるそうだ。 「笑顔をつくらなくちゃ。」 と彼女が言うので、 「あなたの笑顔はつくらなくても
いつもステキよ。」 と言いながら、2人でプールの中に行った。

 体調が悪かったり憂い事があったりすると、なかなか笑顔にはなれないものだ。 彼女は
プールで気分転換をしていると言った。 私は、どんな時でも1日1回は笑って過ごしたいと
思っている。

 それは誰かの言動であったり、テレビの中のお笑いだったりでもいい。 「あ、ははは・・」
という笑いが一瞬で消えるくらい些細なことであったとしても、笑えることがうれしい。

 そんな小さな笑いを見つけたら、私は必ず誰かに話す。 そして一緒に笑う。
それが気持ちを明るくしてくれる。



KOGA
  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 11:16おしゃべり通信(KOGA)

2020年10月12日

小さな福祉会

 宇城市の復興支援事業の一環として建てられた地域のコミュニティーハウス 「みんなの家」
に招かれた。 この場所に歩いて来られる近くの住民4名とスタッフ5名という、こじんまりした
福祉会である。

 コロナ禍の自粛で3か月ぶりの開催だったので、各自が自宅でどうすごしていたかを順番に
話すことから始まった。 9月6日~7日の台風10号の時の思いと、避難先での出来事が多く
語られ、それについて自由に参加して、まさに雑談で和気あいあいの雰囲気だった。

 杖をついてゆっくりしか歩けない人、腰や膝が痛い人等、4人の参加者に準備していった
「うきうき体操」 ができるかなあと思ったので、 「椅子に座ったままできる範囲でいいですよ。」
と言ったが、4人とも立って身体を動かされた。

 その後、新聞棒を握って身体を上下に動かしたり腰をひねったり、 「肩たたき」 の歌を歌い
ながら自分の肩を新聞棒で叩いたりした。 終わった時、 「楽しかった。」 「久しぶりに身体を
動かして気持ち良かった。」 等の声があり、ほっとした。 私も楽しかった。

 最後に全員で 「高原列車は行く」 と 「故郷」 を合唱。 もちろんマスクしたままの発声だ。
スタッフの一人が吹くサックスの伴奏はなんとも贅沢だと思った。

 少ない参加者だが、一人ひとりが大切にされているなあ、と感じた温かい福祉会だった。




      KOGA   


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:26おしゃべり通信(KOGA)

2020年10月06日

うきうき体操

 私が居住する宇城市では、15年くらい前から65歳以上の高齢者の為に 「介護予防」に関する
様々な取組を始めた。 そのプログラムの1つに 「高齢者の為の筋力向上トレーニング」 があり、
サポーター養成講座の受講生公募があった。

 3か月間の講習を受けて、私は個人宅や介護施設を訪問して高齢者の方々と体操を始めて、
十数年が経った。 しかし、この3月からコロナ禍で活動自粛を強いられ、6か月間休んでいた。

 やっと活動できるようになり、6か月ぶりに訪問したグループホームで、一番最初に行う
「うきうき体操」 の初めの振りをすっかり忘れてしまっていた。

 「うきうき体操」 というのは、水前寺清子さんの 「三百六十五歩のマーチ」 のスローバージョンの
曲に合わせて 「ストレッチ編」 ・ 「筋力トレーニング・バランス編」 ・ 「頭の体操編」 で構成されて
いる緩やかな全身運動だ。

 曲が流れ始めた時、私の身体は動かなかった。 最初の振りがどうだったか全く出てこない。
冷や汗が出た。 なんとかごまかし、やり終えて職員さんに詫びた。

 帰ってすぐ、かつてのサポーター仲間に電話して我が家に来てもらった。 彼女も 「6か月間
休んでいるからわからんよ。」 と言いながら、2人で向かい合って身体を動かした。

 2人でやったらすぐに思い出した。 それにしても、十数年やってきた体操をたった6ケ月休んだ
だけで忘れていたという事実は、とてもショックだった。



      KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 11:24おしゃべり通信(KOGA)

2020年09月28日

思いやりの嘘

 先日、友人のAさんから、 「孫の詩が新聞に掲載されたので見てください。」 とメールが
きた。 小3の女の子がおばあちゃんと毎日のように 「おはじき」 をして、自分は負けて
ばかり。 「おばあちゃんはすごいなあ。」 という内容の詩だった。

 「これには後日談があります。」 とAさんから再度ハガキがきた。 それによると、実は
彼女は孫におはじきで一度も勝ったことが無いと言う。

 「『どうしてあんなふうに書いたの?』 と聞いたら、 『おばあちゃんが負けてる、と書くと
かわいそうだから』 と言ってくれて、何と優しい子だろうかと思った事でした。」 と書いて
あった。

 私は返信に戸惑ってしまった。 確かに、彼女は優しい思いやりのある子どもである。 
本当の事を書かなかった。 それは善意の嘘である。 私も自分の孫が同じような事を
書いたら、やはりAさんのように思うだろう。

 でも、何か釈然としない思いもある。 子どもは、 「やったあ。 ばあちゃんに勝ったあ。」
と素直に喜んで、そのまま書いた方が子どもらしいとも思う。 色々な解釈ができる小さな
出来事であった。



      KOGA
  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 11:18おしゃべり通信(KOGA)

2020年09月23日

ムカデに刺された

  先日、浴槽の掃除をした後、洗剤のついたスポンジを洗ってギュッと絞った。 とたん、
左手薬指がチカッと痛んだ。 振り払ってみると、網掛けスポンジの中から、長さ2センチ、
サイズは毛糸くずくらいの赤ちゃんムカデが3匹出てきた。 水分のあるスポンジの中に
潜んでいたらしい。

 すぐに馬油をすり込んだ後、小さな保冷剤をハンカチにくるんで冷やした。 それほど
痛みもなかった。 ところが一夜明けた朝、手の甲が丸く大きく腫れているのに気付いた。
それでも、病院に行くほどではないと思ってその日一日を過ごした。

 夕食を食べ終わった頃、手首の方まで赤く腫れてきた。 夜の間に更に広がってきそうな
気がした。 6時半、皮膚科医院は既に閉まっている時間だ。 かかりつけ医に電話した。
受付の女性が、 「院長がまだ居ますからどうぞ。」 と言ってくれたので駆けつけた。

 恐縮しながら診察室に入った。 40代の主治医が飲み薬と塗り薬を処方してくれて、
ご自身が 「こんな大きなムカデがいるの?」 と驚くほど大きなムカデに刺された話をされた。

 「どこを刺されたんですか?」
「長靴の中に入っていて、こんなに腫れたよ。」 と、足を両手で包み込むようにされたので、
その腫れの大きさが想像された。

 毛糸くずのような小さなムカデが既に毒を持っているとは思わず侮っていたが、さすがに
病院の薬は効いた。 翌朝、腫れが減ってスッキリ、 元のシミとシワのある手に戻っていた。



       KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 10:50おしゃべり通信(KOGA)

2020年09月18日

台風10号の避難

 9月6日から7日にかけて、 「これまで経験したことがないような大型の台風が接近して
います」 という予報がテレビで繰り返し報じられた。 しかもそれは真夜中に熊本を直撃
する予報だ。

 私は、この家に一人でいるのは怖いと思った。 それで、4年前の熊本地震の時に避難
させてもらった親しい友人にお願いに行った。
「私を避難させてもらえませんか?」

 友人は、「こっちから声を掛けないでごめんね。」 と言って、心苦しい私の気持ちを楽に
して快諾した。

 5人家族の友人宅の近所に住む妹さんも来られて、総勢7人で賑やかな夕食となった。 
リビングに移り、テレビ等の台風情報を見ながらおしゃべりをして午後10時頃就寝。 何事も
なく一夜明けて、感謝しながら我が家に帰った。 そして、この貴重な体験を新聞投稿したら、
次の日に掲載された。

 2日後、同じ町内に住む友人からハガキが届いた。 それによると彼女の家にも 「2組の
家族が避難してきて、総勢10人が一つ屋根の下で過ごしました。」 とあった。 彼女の
友人夫婦と、息子さん夫婦の友人で今年5月に夫を亡くされた母親と小6の娘さん。

 友人は、ハガキの末尾に、 「数ある中から私の家に来てくれてありがとう、という気持ち
です。」 と書いていた。

 厚かましくお世話になる者の身にしてみれば、気持ちの負担を軽くしてくれる本当に優しい
思いやりだなあ、と思い、目頭が熱くなった。



KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 11:24おしゃべり通信(KOGA)

2020年09月09日

窓越しの面会

 9月になった。 いつものように母が入居している老人ホームに洗濯物を持って行った。
職員が 「面会していかれますか?」 と言う。 「面会できるんですか?」 と聞くと、 「窓越し
です。」 とのこと。

 窓越しの面会とはどういう風にするのだろうかと思ったら、事務所の隣の空き部屋に椅子が
1つ、小さなテーブルの上に固定電話があり、家族(私)は建物の外から自分の携帯電話で
ガラス越しに話すということだった。

 外で待っていると、母が職員に連れられてやってきた。 目の前にいるのにお互い電話で
話すという奇妙な面会だった。 側に職員が立っている。 何だか滑稽で情けない気持ちに
なった。 しかし、しばらく会っていない母は薄化粧をして元気そうだった。 

 受話器を持って私の方を見ながらしゃべるのに違和感を感じている様子もない。 「お母さんが
きれいにしているからうれしいよ。」 と言ったら笑顔になった。 家族に会えない不満もないらしい。 
私一人が戸惑った面会だった。

 コロナ禍で今まで当たり前だった暮らしの様々な事が制限され、変わってしまった。 窓越しの
面会も施設の苦肉の策だろう。 いつまで続くかわからないが、洗濯物を持って行った日は
なるべく会ってこようと思っている。




KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 15:28おしゃべり通信(KOGA)

2020年08月31日

化粧品が減らない

 5~6年前、新聞が縁で知り合った合志市在住のAさんと文通している。 彼女は60歳。
縁があって、この春から仕事を始めたという便りがあった。 どんな職場かわからないが、
彼女がそこで一番年長者だという。

 初めの頃は、 「慣れない仕事で不安だ。 続くだろうか・・・。 いつも自分を励ましながら
出勤している。」 という便りだったが、数か月経って先日届いたハガキによると、 「毎日、
マスクをして仕事をしています。暑くてたまりません。」

「昼休みの食事時のみ、マスクをはずしています。 食後のおしゃべりもマスクをしている
ので・・・。 困った世の中ですが良いこともあります。 口紅が減りません。 (中略)」
実は私も、4月初旬から全く化粧をしなくなった。 理由はマスクが汚れるから。

 そして猛暑の今、ちょっと動いただけで家の中でも汗が噴き出る。 1日3~4回は着替えて
いる。 そんな中、化粧をしていない事で思い切り汗を拭く事ができるのが一番楽で有り難い。
口紅もファンデーションも全く減らない。

 もう、化粧をしない顔に慣れてしまった。 年相応のシミも気にならなくなった。 そのかわり、
洗顔はよくするようになった。

 Aさんの便りには、 「コロナ時代、気分が滅入りますが、笑い種を見つけて明るい毎日に
したいと思います。」 と結んであった。




      KOGA
  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:22おしゃべり通信(KOGA)

2020年08月24日

冷蔵庫が壊れた

 お盆の15日に、息子家族が来たのでそうめんを茹でた。 その時、冷蔵庫の氷を全部使って
しまったので、製氷機に水を満杯にして入れておいた。 午後になって、その水が一向に減って
いない事に気付いた。 そして、冷蔵庫内の食品があまり冷えていない状態に気付いたのは
夕方になってからだった。

 一夜明けて近くの家電量販店に駆け込んだ。 他の電気製品と違って冷蔵庫だから、今日中に
何とかして欲しいと訴えた。 女性店員さんが、 「今日はもう配達がいっぱいいっぱいです。」 と
言う。 「夜、遅くなってからでもいいですから。」 と、配送センターに掛け合ってもらった。 

 「残業扱いで行ってくれるそうです。」 ということになり、彼女に感謝しながら、とにかく急いでいる
ので、 「冷蔵庫の展示品でよければ。」 と言われて、あれこれ選ぶ余裕もなく勧められたものを
購入して帰った。

 遅い時間を覚悟していたら、意外と早く夕方6時半ころ、2人の若い男性が冷蔵庫を運んで来た。
それからが大変だった。 まず、中の食品を全部取り出す作業。 動かした冷蔵庫の床を大急ぎで
拭く。

 設置が終わってからまた、すべての食品を入れ直しだ。 その作業に1時間くらいかかり、やっと
終わった時は文字どおりバケツの水を被ったような汗で、体力が参ってしまった。 今回は本当に
きつかった。

 冷蔵庫が完全に冷えるまで6時間くらいかかると、配送の若者は言った。 アイスクリームは隣の
Aさんに差し上げて、他の冷凍食品は全部廃棄した。

 古い冷蔵庫は、15年間、活躍してくれた。




       KOGA
   


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 15:21おしゃべり通信(KOGA)

2020年08月17日

暑中お見舞い

 いつものようにプールに行ったら、顔馴染みのAさんが 「ライン、送ったから見て!」 と
言った。 帰ってすぐにスマホを開いてみた。 それは、花火の動画だった。

 真っ暗な空に赤い花火が琴の音と共に流れ、 「暑中お見舞い申し上げます。」 の文字が
現れた。 次に 「今年は密を避けるため、神戸・大阪・東京」 との文字。 「密」 の文字は、
赤で大きな字になっていた。

 曲調が変わって、暗い空に白い大阪城が浮かんで、その向こうに大輪の花火がドーン・
パーンという音と共に広がった。 歓声と拍手が沸き起こる。

 最後は、ハート型の花火に変形しながら 「暑さにもコロナにも負けず、頑張ってまいります。」
のメッセージが綴られて、約2分間の動画は終わった。 感動した。 Aさんがどういう経緯で
この動画を入手したかはわからないが、私にも送ってくれたことが嬉しかった。

 後日、嫁が来た時に見せたら、 「私にもきていますよ。」 と言って見せてくれたのは、花火の
動画ではあったが、内容は全く違うものだった。

 私は、スマホの 「ライン」 という機能はよくわからない。 でも、今回のミニチュア花火動画は
何回見ても見入ってしまう。 コロナとこの異常な暑さを、しっかり乗り切ろうと思える動画で
あった。 



      KOGA


   


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 16:00おしゃべり通信(KOGA)

2020年08月03日

面会禁止延長

 7月末、母が入居している老人ホームから薄い封書が届いた。 それは、 「8月1日から原則、
家族の面会を全面的に中止」 とするお知らせだった。

 7月下旬になって熊本県では、造船所や介護施設の新型コロナウイルスの集団感染により、
急激に感染者が増えてしまったので、やむを得ない措置だと思った。 感染者が200人を超える
のが速いのに驚いた。

 母のいるホームでは、2月から3階の母の居室には入れず、1階の談話室で15分から30分の
面会となっていたが、それも叶わなくなってしまった。 これから玄関先で洗濯物の受け渡しだけが
いつまで続くのかわからない。

 週1~2回の面会では、母は元気で普通に会話もできて、暮らしの不満を言う事もなく、ひと時の
親子のおしゃべりを楽しんでいた。 しかし、全国の老人介護施設やグループホーム等でも面会や
外出禁止が続いている中で、体力低下や認知症の進行がみられる高齢者は多いと思われる。

 各施設では日々のケアと合わせて更に、高齢者の身体面・精神面のフォローアップに力を入れて
欲しいと願う。




      KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:54Comments(0)おしゃべり通信(KOGA)

2020年07月27日

終末期をどうするか

 94歳の母が入居している老人ホームから電話があった。 右足にむくみが出ているので、
訪問診療の主治医から中央病院の循環器科を受診させたいとの事。

 当日は、施設のケアマネさんと妹が付き添った。 後日、中央病院の担当医から施設の
主治医に診察内容のメールが届いたという事で、説明を聞きに、ケアマネさんと一緒に
主治医の医院を訪ねた。

 心臓に大動脈瘤ができていてこれが進行している状態であるため、カテーテル等の医学的
治療をするかどうか、高齢なのでそのリスクも考えた上で、どうするかの話し合いをした。 
私は、治療をしないという思いを伝えた。

 少し前に、母と話したことがある。 「お母さん、まだ頭がしっかりしている内に聞いとくよ。
寿命が来た時、病院か、ここ(施設)か、家に帰って自分のベッドがいいか。」 と尋ねた。
母は、 「ここ」 と即答したのだった。

 入居の契約時に様々な書類に必要事項を書いて提出していたが、再度、 「終末期の急変
における医療等に関する意思確認書」 という長い文面の用紙に、延命は希望しない旨、
記入して医師・施設・家族の三者が保管することとなった。

 母は、月2回の訪問診療を受けながら、施設で安定した暮らしをしている。



      KOGA









 
  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:45おしゃべり通信(KOGA)

2020年07月16日

リハビリ

 私に8枚ものマスクをくださった92歳のAさんから電話があった。 何だか声に元気がない。
「どうしたんですか?」 と言ったら、 「転んで骨折して入院している。」 とのこと。 妹さんと
買い物に行く途中、何かにつまづいて大腿部骨折したという。

 コロナ禍でお見舞いにも行けないので、簡単に読める本数冊とチョコレートを病院宛てに
送った。 次の日にはもう届いていて電話があった。

 「手術も済んで、今、リハビリ中。 なみだ、なみだでリハビリしている。」 と笑いながら
言われたが、相当痛く、きついのだろうなあと思った。 何と言っても高齢である。 しかし、
痛みに耐えて頑張っておられるので、快方に向かうのも早いだろう。

 Aさんの他に、もう一人、私の新聞投稿が縁で文通をしている78歳のBさん。 彼女も
一人暮らしだが趣味が多く、海外旅行に出かけたり、いくつかのボランティア活動もして
おられる。

 数か月前に電話があり、Aさんと同じようにその日の電話は声がくぐもっていた。
「どうしたんですか?」 と言ったら、 「脳梗塞で入院している。」 とのこと。

 声はくぐもっていたけれど話される内容ははっきり聞き取れたので、そうひどくはないだろう
と思った。 「Bさんのことだから、しっかりリハビリすれば治りますよ。」 と言ったら、いつもは
前向きなBさんが 「リハビリはしたくなかった。」 とつぶやかれた。

 したくないけどしなければならない辛さが伝わってきた。 Aさん、Bさん、お二人の退院が
待たれる。




     KOGA


  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:49おしゃべり通信(KOGA)

2020年07月10日

手づくりマスク

 新型コロナウイルス対策の1つとして、マスクは欠かせない感染防止の役割を持って定着
してきた。 コロナ禍以前、価格も安く使い捨てだった既存の白いマスクからだんだん手作り
マスクが増えてきて、今やファッションの一つになっているようである。

 友人たちと顔を合わせると、 「そのマスクいいね」 「かわいい」 「似合ってるよ」 等と声を
かけあっている。 不器用な私は、友人・知人たちから手づくりマスクをもらった。 花柄や
水玉模様、大島紬布等、いろいろである。

 その中に92歳の人がいて、何回かに分けて8枚のマスクをいただいた。 最近届いたのは
「夏用です。」 といって白地にブルーの浴衣地だった。 見た目も涼しそうである。

 92歳という年齢で他人の為に手縫いで仕上げておられると思うと、私は申し訳ない気持ちで
いっぱいになる。 同時に有難く、嬉しいと思う。

 これから先もマスク着用の生活は続くだろう。 慣れるしかないが、マスク着用で親しい人や
顔馴染みの人とは変わらない思いや態度で接する事ができる。 でも、日々の暮らしの中で
関わる不特定多数の人の表情がわからないのは、未だに少し違和感がある。

 マスク無しのこれまでの暮らしには、無意識のうちに安心感があったのかもしれない。



       KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 12:03おしゃべり通信(KOGA)

2020年07月06日

待ち時間

 コロナ禍で4月1日から休館中だったプールが、2か月ぶりに6月1日から再オープンした。
これまでと環境が一変し、厳重な感染防止対策が取られていた。 まず、 「感染症対策
チェックシート」 にその日の体調・体温その他必要事項を書いて提出する。 

 プールに一度に入れるのは30名まで。 脱衣所が2つ、シャワールームが2つしかないので、
ロッカールームに入れるのは3名までの制限があり、常に職員が張り付いてワイヤレスマイクで
空き状況を確認している。 マスク着用はもちろんだ。

 オープン直後は、私がいつも行く時間帯は十数人で、 「少ないなあ。 まだみんな用心して
いるのかなあ。」 と思っていたが、日を追うごとに徐々に増え始めた。 そして先日の日曜日、
プール入り口に十数人の子どもたちがいた。 みんな入館を待っていて、私はその時20人待ち
だと言われたのですぐに帰った。

 次の日の月曜日、いつもの時間にプール仲間にそのことを話したら、彼女は昨日、45分待った
という。 その45分に驚いて別の友人に話したら、その人は1時間待ったというので、私はその
根気強さに敬服した。

 これからの土曜・日曜・そして夏休みになったら、子どもたちが増えて待ち時間が長くなるのは
必至だろう。 なにしろ、ロッカールームには一度に3名しか入れないので、これから入りたい人、
泳ぎ終わってシャワーの後着替える人、双方が重なって待つことになるのだから。

 仲間の一人は 「夏休みの間は来ない。」 ときっぱり言った。 私も多分そうするだろうなあ。



      KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 14:03おしゃべり通信(KOGA)

2020年06月29日

医師の判断

 母が入居している老人ホームから電話があった。 母が、 「血尿が出た」 と言ったので
主治医に連絡した結果、 「検査をしてみます」 という事だった。 検査日が4日後の予定
だと聞いて、緊急性のあるものではないなと思った。

 次の日、会いに行ったらいつもと変わらない様子で、 「もう血尿は止まった。」 と言い、
入浴もしたという。

 このホームの入居者は、月2回、すぐ近くの医院から往診を受けている。 母は自宅が
この医院に近かったので、20年来通院しており、母の健康状態は十分に把握されている。
性格もわかっていてうまく対応していただいているので、母との信頼関係は良好だ。

 検査当日は施設の職員さんと妹が付き添った。 夕方、妹から電話があって、 「子宮に
膿疱ができていてそこからの出血と思われるが、良性なので、まあ心配はいらないでしょう」
とのこと。

 私は、原因がわかって良かったと思うと同時に医師の判断に感謝した。 94歳の高齢者に
入院・手術を勧められなかったからだ。

 母は、これまでにも大量下血で輸血をしたり、一人暮らしの時に真冬にベッドから落ちて
動けず、低温障害で入院したりしたが、その度、よみがえってきた。 自分の置かれた境遇を
深刻に考えない性格のようだ。

 今の暮らしにも、不満や不安を言ったことがない。



      KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 13:18おしゃべり通信(KOGA)

2020年06月22日

10万円の使い道

 6月22日、熊日新聞朝刊 「読者文芸」 欄の 「川柳」 に、 「十万円 一律という 不公平」と
いう句が掲載されていた。 選者の解説によると、 「全国民に支給とは、経済状態の違いを
考えないという事です。(後略)」 とあった。

 親しく文通している92歳のAさんから、 「庭の剪定をやってもらっていて、10万円が飛んで
いきます。」 という便りがきた。 

 何もしないでいきなりの10万円の入金は大金だと思っていたが、昨年、我が家の狭い庭でも
造園業さんに7万円くらい支払ったことを思い出し、使い方によってはすぐになくなるお金だと
思った。 7万円のうちの半分は人件費である。

 老人ホームにいる94歳の母の口座にも10万円は振り込まれた。 私は、これをロサンゼルス
にいる二人の叔母たちへの電話代にしようと考えた。 

 二人とも高齢になり、もう日本への帰国はかなわない。 しかし、望郷の思いは募るらしい。
母を長女に三人とも先はそんなに長くはない。 私が母に会いに行く度に、私の携帯電話で
母と話をさせてやりたいと思った。

 先日、母のすぐ下の妹にかけたらとても喜んで、大きな声の鹿児島弁で語り合っていた。
国際電話の料金を気にせず、10万円を活用しようと思う。



      KOGA  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 14:24おしゃべり通信(KOGA)

2020年06月12日

思い込み・勘違い

 年2回、誕生月の5月とクリスマス頃の12月、歯の定期検診をしている。 次の検診まで
約半年あるので、日記に付けて忘れない様にしているが、歯科医院からも数日前に検診
案内のハガキがくる。

 私は待ち時間が苦手で、いつも午後一番の2時半を予約しているが、今回は3時半と
書いてあった。 医院の都合だろうと軽く考えて確かめもしなかったが、当日医院に向かう
途中に電話があった。

 予約の時間が過ぎているとは言わず、「今日は患者さんが多いのでお待たせしますが・・」
と言う。 その時私は、予約の時間を守って遅れないように向かっている途中だったのに、
と少し腹が立ったが、その日の受診は止めて後日行くことにした。

 数日後、近くのドラッグストアにバスマジックリンを買いに行った。 置いてある場所が
わからなかったので、店員さんに聞いた。 その時私は 「トイレマジックリンはどこですか?」
と言っていたらしい。 店員さんと話している内に気付いた。 バスマジックリンは別の場所に
あった。

 この時、私は自分の思い込みや思い違いをはっきり自覚した。 歯科医院の予約時間も
私のハガキの見間違いだったのだ。何か自分が思っている事と違ったことが起こった時は
まず、 「非は自分にあり」 と思わなければならない。

 後日、歯科医院に行った時、 「先日は時間を間違えてご迷惑をおかけしました。」 と素直に
謝る事ができた。





KOGA

  


Posted by 熊本県高齢者介護施設・住宅ガイド at 11:04おしゃべり通信(KOGA)